Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桂 博章 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (60185832)
斎藤 洋 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (70186972)
爲我井 壽一 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (80431617)
原 義彦 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (70284825)
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Research Abstract |
本研究は,「郷土の音楽素材」による教材開発と,その教材を活用した大学教員のアウトリーチ・プログラムを連動させた地域の音楽文化遺産伝承の試みである。主な研究内容は,i)「郷土の音楽素材」の教材開発とライブラリの設置運営,ii)開発した「郷土の音楽教材」を活用した大学教員によるアウトリーチ活動,iii)教員養成における「郷土の音楽教材」の導入と実践である。そのため,秋田県内各地域の「郷土の音楽素材」を,(1)伝統音楽的音楽素材(民謡,お囃子,わらべうたなど),(2)西洋音楽的音楽素材(明治以降の秋田県関連の作曲家の音楽作品や著作など),(3)生涯音楽的音楽素材(県内各地域における特色ある文化施設や音楽活動,人材など)の三つに分類して教材開発するとともに,開発した教材を用いた授業実践と大学教員によるアウトリーチ活動によってその有効性を検証していく。本年度は,3カ年11段階の研究計画のうち第1および第2段階として,関連資料,文献の収集等ライブラリの設置にかかわることに取り組んだ。(1)伝統音楽的音楽素材については,秋田県県北地方の現地調査による映像,音源資料,文献の収集を行った。(2)西洋音楽的音楽素材については,秋田県に関係のある音楽家の作品(楽譜),著作,文献,録音資料等の収集を行った。また,音楽科教員養成の取り組みとして,学部および大学院の教材に秋田県関連の音楽家の作品を採り上げるとともに,アトリオン音楽ホールで成田為三の合唱作品を発表した。(3)生涯音楽的音楽素材については,県内各地域における公立文化施設の音楽関連の事業の調査を行った。以上の研究の成果として収集した資料をデータベース化し,秋田大学教育総合実践センターで運営する<あきた教職.net>において22年度前期に公開する予定で準備を進めている。
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