• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2011 Fiscal Year Annual Research Report

現職教員再教育における批評力速成のためのカリキュラム開発

Research Project

Project/Area Number 21530976
Research InstitutionUtsunomiya University

Principal Investigator

香西 秀信  宇都宮大学, 教育学部, 教授 (20178213)

Keywords批評力 / レトリック / 非形式論理学 / トピカ / 現職教員再教育 / 寛容の原理 / 修辞的思考
Research Abstract

本研究は、平成21、22、23年度の3年計画で、現職教員及び教員志望者(主として国語)の批評力を速成するための方法を開発し、それにもとづくカリキュラム・教材資料・教材研究集を作成することを目的とする。平成23年度の実績として、以下の成果が得られた。
1)現職教員研修用の、批評力速成のための講座テキストを作成した(第一部-全113ページ。)。その内容は、批評力速成のための最も本質的で汎用性のある訓練方法として「比較」を基盤とし、異なったタイプの教材と練習課題を配置した三つの章によって、教員免許更新講習等の時間数で無理なく訓練できるように工夫されている。(第3章「○○を断る手紙」-課題2題、第4章「作品解説文」-課題3題、第5章「材料の配列」-課題3題。<序、1、2章は理論編>。課題の解説では、研究協力者の現職教員に別案を担当していただいた。)本テキストは、各種教員研修の場で無料で配布し、それらの講習に役立てる予定である。なお、このテキストの一部を利用し、研究代表者の勤務棟および一般公立校において、現職教員を対象に試行的講習を行った。
2)教材分析における「寛容」の問題について、昨年度発表した理論的研究の続編として、具体的な教材分析にもとづき、「寛容」を適用されて批判の将外に置かれる問題とそうでないものとの分別を具体的に検討することを目的とした論文を執筆、発表した。こうした分別は、抽象的な定義や基準の適用によってなしえるものではないという判断から、具体的に教材を検討し、その経験を蓄積して、そこからの類推とよって一般化に代行させることを狙いとしたものである。
3)平成24年度から使用される中学校国語教科書(東京書籍)において、研究代表者が執筆した「論証・説得」系列教材3編(一年「根拠を明確にして書こう」、二年「反対意見を想定して書こう」、三年「観察・分析して論じよう」-いずれも、上記「1」と同様に、「比較」の方法に基づくものである。)の教師用指導書原稿を執筆した。

  • Research Products

    (5 results)

All 2012 2011

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Book (3 results)

  • [Journal Article] 教材解釈における寛容について(2)-予備的事例研究(その一)-2012

    • Author(s)
      香西秀信
    • Journal Title

      宇大国語論究

      Volume: 23 Pages: 1-12

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 文字にはできないこと2011

    • Author(s)
      香西秀信
    • Journal Title

      教育科学 国語教育

      Volume: No.743(依頼原稿) Pages: 8-10

  • [Book] 新しい国語 1(「根拠を明確にして書こう」執筆)2011

    • Author(s)
      香西秀信(編集・執筆)
    • Total Pages
      312
    • Publisher
      東京書籍
  • [Book] 新しい国語 2(「反対意見を想定して書こう」執筆)2011

    • Author(s)
      香西秀信(編集・執筆)
    • Total Pages
      320
    • Publisher
      東京書籍
  • [Book] 新しい国語 3(「観察・分析して論じよう」、「『正しい』言葉は信じられるか」執筆)2011

    • Author(s)
      香西秀信(編集・執筆)
    • Total Pages
      320
    • Publisher
      東京書籍

URL: 

Published: 2013-06-26  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi