2010 Fiscal Year Annual Research Report
学びの基盤を育てる高大接続教育を創造する課題探求実践の推進
Project/Area Number |
21530979
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
大久保 貢 福井大学, アドミッションセンター, 教授 (80260561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 秀次 福井大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (70115301)
田上 秀一 福井大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (40274500)
森 幹男 福井大学, 大学院・工学研究科, 助教 (70313731)
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Keywords | 高大接続教育 / 高大連携 / 総合学習 / 課題研究 |
Research Abstract |
本研究は、これまでの高大連携活動で実践した経験を基に、高校教員と大学教員との連携により「学びの基盤」を育てる高大接続教育を創造する課題探求型の実践を行うことを目的に平成21年度~23年度の3年間で実施を予定している。平成22年度は、6月に「高大連携課題研究協議会」を本学で開催し、予定通り下記の研究を進めた。まず、高校教員と高校生を対象として大学研究室(化学系研究室)への体験入学を実践した。この体験入学はオープンキャンパスなどの大学の情報を伝える情報伝達型の一過性の高大連携でなく、長期的な視野にたって継続的に高大連携を実践し高校生の資質を如何に伸ばしていくかという教育内容への支援を視野に入れた新しい形の体験入学である。この体験入学で習得した成果・効果を検証するため、10月に参加した高校生による「高大連携活動成果発表会」を福井大学で開催し、発表者に対してコンサルテーションを行った。参加した高校生に対するアンケートの結果、問題解決能力や知的好奇心などの重要性について強く感じたことが明らかになった。そして、この体験入学の成果として参加した生徒の中から本学AO入試に2名が合格し入学している。今後、この入学した学生達の学業成績や意識・態度を追跡調査して高大連携活動の有効性について検討していきたいと考える。高校教育と大学教育の高大接続の一環として、高校の理科(物理)の授業参観を行った。この授業参観は、高大による教育内容の整合性をとることと高校教育と大学教育のスムーズな接続を目的としている。来年度6月に、高校教員が大学の物理の授業を参観する予定である。また、平成23年2月に、アメリカハワイ州の大学を訪問し、アメリカにおける後期中等教育と高等教育の高大連携であるAdvanced Placement Programの調査も行っている。
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