2011 Fiscal Year Annual Research Report
実践的推論プロセスを活用した家庭科教員の力量形成のためのプログラム開発
Project/Area Number |
21530980
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
荒井 紀子 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (90212597)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 真由子 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (60241197)
綿引 伴子 金沢大学, 学校教育系, 教授 (90262542)
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Keywords | 実践的推論プロセス / 教師教育 / 家庭科教育 / 学習プログラム開発 / 問題解決学習 / 問題解決リテラシー / 批判的思考力 / 教員研修 |
Research Abstract |
1国内調査 1)教員対象の意識・実態にかかわる調査 (1)2010年1月に実施した教員対象の意識調査のなかの、教師の家庭科の教科観と授業観についての分析結果を書籍の一部にまとめた。 (2)問題解決的な家庭科授業を実践している小学校教員2名、中学校教員1名、高等学校教員2名に、学習の実態と意識について半構造的なインタビュウ調査を実施した。問題解決学習への理解、授業づくりや学習活動の工夫、生徒理解等の共通の特徴が明らかになった。現在,その結果をまとめており学会発表を予定している。 2)教員研修、養成プログラムの開発 (1)2009-2010年度の福井大学、大阪教育大学、金沢大学の免許更新プログラムの実践をもとに内容・方法を改良し、「問題解決リテラシーの育成」に配慮した学習プログラムを実施した。またその一部を学会で発表した。 (2)大学の家庭科教育関連科目の講義、演習の中で問題解決リテラシーの育成を目指した授業プランを開発するとともに、高等学校の教師と連携して問題解決型の授業プランの開発と実践を行った。 2海外調査 2011年10月末から11月初旬にスウェーデンのウプサラ大学を拠点として、1-9学年の基礎学校における問題解決学習の実態と家庭科カリキュラム、学習評価等に関して調査を実施し、Karin Hjalmeskog博士、Ullika Bergstrand教諭への聞き取りや文献収集を行った。また7-8学年の家庭科授業についてMaria Feldt教諭の授業を参観し聞き取りを実施した。さらに、教員研修を参観し、参加者を対象に質問紙調査を実施した。これらのデータは現在分析中である。
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