2012 Fiscal Year Annual Research Report
新たな必修領域に対応した技術科教員のためのスキルアップ教育システムの開発
Project/Area Number |
21530987
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
森岡 弘 山口大学, 教育学部, 教授 (00249848)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡村 吉永 山口大学, 教育学部, 教授 (10204025)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 教材開発 / マイクロメカニズム / 3D CAD |
Research Abstract |
本年度は、昨年度に引き続き本研究において開発した小型ロボットを中学校技術科の教員の免許状を取得するための技術分野の授業に導入し、本教材の利点や問題点を検討し集約した。また、機械工学に関する免許法認定講習の教材として導入して、現職の教員からの評価を受けた。これによって本教育システムに対するPDCAサイクルを2周回したことになる。 1.小型ロボットの教材化 (1) 製作方法の検討:技術科の教員養成課程における授業や免許法認定校講習において教材として導入した際に指摘された小型ロボットの問題点を検討した。さらに教員のスキルアップとしてのみではなく、中学校の授業にも導入可能なように小型ロボットを改良することを検討した。 (2) 3D加工機の利用:本年度は、教材化するため小型ロボットのボディ部を大量製作することを検討した。その手法として3DCADで設計して、そのデータを用いて3D加工機で製作するという工程を実現した。この製作過程も教員養成課程における「プログラムによる計測と制御」の学習カリキュラムに利用できるようにすることを検討した。 (3) 受信機の設計製作:小型ロボットを無線により制御することが可能になると、新学習指導要領の「D情報に関する技術」における項目(3):「プログラムによる計測と制御」の習得に非常に有効である。受信機を小型ロボットに搭載するために必要となる基板の小型化について、最近低価格化され、教育現場でも導入可能な価格帯になってきた基板製作機を導入して検討を行った。 2.小型ロボットを導入した教育方法の構想 学習内容の整理および教育システムの構想をたて、WEBページでの公開について検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、昨年度に引き続き、提案した教育システムにより開発した小型ロボットを技術科の教員を目指す本校学生に対する必修授業に導入した。また、機械工学に関する免許法認定講習の教材として導入した。これにより、技術科教員を目指す学生や現職教員からの評価を受けることができた。その結果、本教育システムが技術科教員のためのスキルアップに有効であることが確認できた。 本教育システムに対するPDCAサイクルを2周回したことになり、当初の研究目的の達成度は、おおむね順調に進展していると判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度である来年度は、集約された問題点の改良を中心として、教育システムの改善と研究成果の統括を行い、学習内容の整理および教育システムの構想を再検討する。また、提案した教育システムにより開発した教材を技術科教員のスキルアップ教材としてWEBページに公開することを検討する。 当初の研究計画にはなかったが、来年度は導入した基板加工機を利用して小型ロボットの受信機の小型化について引き続き検討する。
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Research Products
(1 results)