2010 Fiscal Year Annual Research Report
へき地における教育実習を中心とした滞在型教育カリキュラム開発研究
Project/Area Number |
21530992
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
里井 洋一 琉球大学, 教育学部, 教授 (50215761)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 剛史 琉球大学, 教育学部, 准教授 (20381197)
加藤 好一 琉球大学, 教育学部, 准教授 (50548279)
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Keywords | へき地教育 / 実践的カリキュラム / 教育実習 / ガイド学習 / 学びあい / 共同研究 |
Research Abstract |
本研究は、「へき地教育」に関する、より実践的な教育カリキュラムを開発するための研究である。具体的には、西表島にへき地教育実習のための拠点をつくることによって、一定期間学生が西表島に滞在し、一定の単位を取得する滞在型のカリキュラムを開発することをめざす。 この研究目標を受けて、二年目の研究は三つの柱によって構成した。 一つ目は昨年の海外の実践に引き継いで、日本国内の僻地での教育実践を調査することである。この点に関しては、加藤好一が静岡県熱海の離島初島での僻地教育調査をしていただいた。初島小中学校から提供していただいた資料によって、ガイド学習の日本的な広がりを確認することもできた。 二つ目は、長年、西表島においてガイド学習を実践されて来られた仲村貞子先生(以下貞子先生)の記録を収集し整理したことである。この整理によって1973年北海道で生まれたガイド学習が沖縄に伝わり、仲村貞子先生の小学校でのガイド学習の記録が「学びあい」を具体的に示すものであることも明らかになった。 三つ目は船浦中学校における「学びあい」の軌跡を学びのカリキュラムとして整理することである。1年間船浦中学校の研修会で共同で授業づくりを行い、授業記録を作ってきた。授業記録は数学・社会・英語・音楽という教科だけでなく・特設授業である平和教育に及んでいる。この研修の中での教師間の学びあいそして子どもの学びの記録が僻地教育実習のための基盤の一つになると確信している。 以上、この三つの柱を形に見えるものとして、『西表島仲村貞子ガイド学習実践の継承一船浦中「学びあい」のカリキュラム』を編集し、2011年3月28日に発行した。この報告書は、へき地教育実習に参加する学生が学ぶ教材として次年度から活用する予定である。
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Research Products
(2 results)