2009 Fiscal Year Annual Research Report
日本・韓国・ブラジルを結ぶ移民学習教材の開発とカリキュラムモデルの構築
Project/Area Number |
21530997
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
服部 圭子 Kinki University, 生物理工学部, 講師 (30446009)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森茂 岳雄 中央大学, 文学部, 教授 (30201817)
中山 京子 京都ノートルダム女子大学, 心理学部, 准教授 (50411103)
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Keywords | 移民:人の移動 / 国際理解教育 / 多文化共生 / 教材開発 / カリキュラム開発 / 国際情報交換 / 韓国:ブラジル:中国 / 滞日外国人 |
Research Abstract |
本研究は、多文化化が進む日本社会における様々な接触場面の現場における「移民」をテーマとした包括的なカリキュラム・モデルの構築と、小学校・大学・地域・移民系博物館の各々の教育・活動現場を対象とした具体的教材開発を目的としている。平成21年度は主に以下の4点を中心に研究を進めた。1.韓国・日本の移民関係博物館の研究調査および資料収集、2.共同研究者・研究協力者・研究助言者との研究会や打ち合わせ、3.日系ブラジル人、滞日外国人へのインタビュー、4.研究経過の報告。1.については、韓国仁川海外移民博物館、JICA横浜海外移住資料館、神戸海外移住と文化の交流センターを訪問して展示表象分析を行い、関係者に移民の歴史や教材作成、博学連携に関するヒヤリングを行い、今後の研究に役立つ資料を得た。移民研究の専門家の講義も受けた。2.については、博物館訪問の機会および学会時に日韓の研究者が集まり、研究の方向性や「移民」をテーマとした教材開発のためのキーコンセプトを確認し、読み物教材や授業案の具体的な視点について話し合った。それらは日本国際理解教育学会のプロジェクトとも連携して行われ、来年度から中国の研究者も参加することとなった。3.については、群馬県太田市の小学校の国際授業やサタデースクールの参観後、校長やバイリンガル教員へのインタビューを実施した。さらに、「移民」を「人の移動」として捉え、他地域の多文化化社会を構成する在日の外国人にもインタビューを行った。資料は文字化・翻訳を行い、次年度からの教材作成への準備を始めた。4.では、6月と11月の日本国際理解教育学会や韓国国際理解教育学会および関連のシンポジウムにおいて、服部・森茂・中山が「移民/人の移動」をテーマと授業のコンセプトモデルや収集資料をもとにした研究発表をし、また中山は実際に大学生を対象とした授業案を作成し行った実践について発表した。
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Research Products
(18 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
森茂岳雄
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Journal Title
学校と博物館でつくる国際理解教育-新しい学びをデザインする-(明石書店)
Pages: 292(9-15、25-32、51-53、124-131、)
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[Journal Article]2009
Author(s)
中山京子
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Journal Title
学校と博物館でつくる国際理解教育-新しい学びをデザインする-(明石書店)
Pages: 292(68-74、124-131、158-171、193-199)
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