2011 Fiscal Year Annual Research Report
軽度発達障害児が在籍する通常の学級における認知的アプローチの実践
Project/Area Number |
21531031
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Research Institution | Fukuoka University of Education |
Principal Investigator |
中山 健 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (40301329)
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Keywords | 軽度発達障害児 / 認知的アプローチ / 通常の学級 / 特別支援教育 / DN-CA認知評価システム |
Research Abstract |
本研究は,欧米を参考に通常の学級における認知的アプローチに基づいた学習指導の方法を開発し,軽度発達障害児が在籍する通常の学級において開発された認知的アプローチに基づいた学習指導を適用して実践し,その効果を検討することを目的とした。その際,通常の学級に在籍する軽度発達障害児における効果と,軽度発達障害のない児童における効果の両方について検討した。 本年度23年度は以下の点について研究を進めた。 1)研究協力者が担当する学級において認知的アプローチを実践した。一年生の通常の学級において認知的アプローチの実践が行われた。本研究における実践ではProcess Based Instruction ( : PBI),すなわち認知処理過程に基づいた指導が行われた。このPBIでは子ども自身がプランを立てて学習を進めるアプローチ法である。このようなプランニングを重視した実践を国語科の3つの物語教材を有機的に結びつけて行った結果,一年生であっても学習前にプランを立てることが浸透し,他教科や他領域においてもプランを立てて学習しようとする子どもの姿がみられた。 2)平成22年度までの研究成果を一般社団法人日本LD学会第20回大会において発表した。「学習におけるプランニング能力を促進するPBI適用の試み」と題した研究発表を,研究協力者と研究代表者である中山健との連名で行った。発表ではこの領域に関係する研究者や実践者と議論したり,意見を聞いたりすることによって研究を進める上での示唆を得ることができた。 3)研究成果に関する報告書を作成した。 平成21年度から平成23年度の研究期間における研究成果に関する報告書を作成して印刷した。
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