2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21531039
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Research Institution | Seitoku University Junior College |
Principal Investigator |
高橋 みゆき 聖徳大学短期大学部, 保育科, 講師 (90528291)
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Keywords | 医療保育 / 専門性 / 保育業務実態 / 保育支援 / 協働 / 保育記録 |
Research Abstract |
保育士の専門性が問われている今、医療保育においても業務内容の実態を的確に把握し、基礎的かつ現実の問題に対応した医療保育のあり方の検討が必要であると考えた。 そこで、平成21年度の各領域(病棟・病児・療育)の保育実践や専門性の違いをもとに、平成22年度は、各領域の実際調査を計画したが、東日本大震災が発生したため、アンケート調査を延期し、最終年度である平成23年11月に小児科研修病院510施設と全国病児保育協議会加盟施設の448施設を対象に医療職(医師、看護師)と保育士に向け、医療に携わる保育士に関する業務についてアンケート調査を実施した。 そこでは、各領域での保育形態や保育内容、また、医療チームの一員としての保育業務の範囲や、連携の内容を調査していく中で保育業務の実態を捉え、さらには、保育内容から医療現場での保育支援と専門性について考察していった。医療現場における保育士は、保育所保育士が求められている専門性の中でも、「環境構成」「子どもの育ちを見通した成長・発達の援助」「遊びを豊かに展開していく」ことを主な業務としており、同時に重要であると考えている。また、それに加え「精神面でのケア」が非常に重要であると考えている。 また、医療職からみた保育士を分析していくことで、保育士が専門性を発揮し医療チームの一員として位置付けられるためには、保育過程を他職種にもわかりやすく客観的に示すような保育記録の方法と記録内容の充実化を図り、さらなる協働を推進していくことが重要であることがわかった。
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