2010 Fiscal Year Annual Research Report
ネステッド構造をもつ分割型2因子実験の構成法の研究
Project/Area Number |
21540142
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
栗木 進二 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (00167389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 良叔 筑波大学, システム情報工学研究科, 教授 (30165443)
神保 雅一 名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (50103049)
田中 秀和 大阪府立大学, 工学研究科, 講師 (50302344)
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Keywords | 統計数学 / 実験計画法 / 構成法 / ネステッド構造 / 分割型実験 / 2因子実験 |
Research Abstract |
ネステッド構造をもつ分割型2因子実験は農事試験等に有用であり,実験条件が十分に管理されたb個の区画(ブロックという)からなる.ここで,各ブロックはp行q列に分割され(その分割されたセルをwhole-plotという),各whole-plotはs個のsubplotに分割される.因子Aの処理をwhole-plotに割り付け,因子Bの処理をsubplotに割り付けて行われる2因子実験をネステッド構造をもつ分割型2因子実験といい,今年度の主たる研究成果は次の2つである. 1. Kachlicka and Mejza (2004) による方法を適用し,whole-plot処理に関する計画としてbalanced incomplete block design with nested rows and columns, rectangular designを用い,subplot処理に関する計画として一般のブロックサイズが一定のdesignを用いて,ネステッド構造をもつ分割型2因子実験に対する計画を構成し,その層効率因子,標準対比を与えた. 2. Kachlicka and Mejza (2004) はwhole-plot処理に関する計画にsubplot処理に関する計画を埋め込むためにクロネッカー積を用いているが,whole-plot処理に関する計画としてresolvable designを用い,subplot処理に関する計画としてsquare lattice designを用いて,クロネッカー積ではない新しい構成法を提案し,その計画の層効率因子,標準対比を与えた.この新しい構成法はKachlicka and Mejza(2004)の方法より,実験回数のより少ない2因子実験を構成することができ,より実用的である. 今後の研究課題として,2の新しい構成法に対して,whole-plot処理,subplot処理に関する計画としてどのような計画を用いることができるかについての考察が挙げられる.
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Research Products
(15 results)