2010 Fiscal Year Annual Research Report
ハミルトン・ヤコビ方程式のオーブリー・マザー理論の新展開とその応用
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21540168
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
藤田 安啓 富山大学, 大学院・理工学研究部(理学), 教授 (10209067)
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Keywords | 対数型ソボレフの不等式 / Hamilton-Jacobi方程式 / 極小一意性集 |
Research Abstract |
22年度には2つの論文を投稿した。一つは、対数型ソボレフの不等式に関する論分でJournal of Functional Analysisに投稿した。もう一つの論文は、Hamilton Jacobi方程式の極小一意性集合に関するもので、Differential and Integral Equationsに投稿した。また、22年度は前者に関する成果発表を日本数学会2011年度年会で発表予定であった。ただし、その日本数学会の年会での発表は東日本大震災のため中止となり、アブストラクトのみが刊行された。この際の発表のための出張で使い切る予定だった補助金は繰り越しとなり、2011.09に信州大学で開かれた日本数学会2011年度秋季総合分科会での発表の際に旅費として使われた。 結果的には、これら2つの論文は23年度に上記の雑誌に受理された。22年度は、刊行論文もなく、発表も中止になった日本数学会2011年度年会と日本数学会2011年度秋季総合分科会だけであるが、結果的にはこの年度に蓄積された成果が23年度に花開いたと言える。 22年度の研究実施計画と照らしてみると、連携研究者の石井(仁)とは研究打ち合わせや研究集会を通じ、頻繁に話し合い研究上のアドバイスをいただいた。また、共著論文を書き上げ投稿することで研究成果をあげた。連携研究者の石井(克)とも研究打ち合わせや研究集会を通じ、頻繁に話し合い研究上のアドバイスをいただいた。さらに、ローマ大学のA.Siconolfi准教授を研究出張で訪問して、研究打ち合わせを行った。彼との話し合いを通じて研究計画の確実な進歩のための多くの知見が得られた。
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Research Products
(3 results)