2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21540278
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
稲見 武夫 Chuo University, 理工学部, 教授 (20012487)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
向山 信治 東京大学, 数物連携宇宙研究機構, 特任准教授 (40396809)
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Keywords | 高次元 / 高次元ゲージ理論 / ンフレーション / インフラトン / 超対称ゲージ理論 / fine tunng / curvaton |
Research Abstract |
素粒子と宇宙物理にはインフラトン(インフレーションを担う場)という2つの特有なスカラー場がある.高次元ゲージ場がそれらの起源であるという考えに基づいて,インフレーション模型のfinetuning問題の解決を目指すのが研究の目的である. 5次元および6次元ゲージ理論において,1-loop輻射補正を計算してインフラトン・ポテンシアルを求めた.[実施計画の項目a】5次元の超対称ゲージ理論でインフラトン・ポテンシャルを求め,インフラトンのtoy模型を作った.超対称性とその破れの役割と利点を示した.[項目c] これらの結果をWMAPなどの天体観測データと比較して,我々のインフラトン模型の妥当性を調べた.toy模型を越える一歩である.[項目f] インフレーションと並んで宇宙の密度揺らぎの大きさの説明が大事な問題である.この観点からカーバトン(curvaton)というスカラ0場が導入された.高次元ゲージ理論の観点からは,カーバトンを高次元ゲージ場に取り込むのが自然である.そのような模型を作り,インフラトン.カーバトンポテンシャルを計算した.[項目cの後判密度揺らぎの研究に新しい見方を与えた. Horava-Lifshitz重力という重力の新しい模型をインフレーションと暗黒物質へ応用した.この2つの問題に対するゴースト模型の研究を先に進めた[どちらも分担者の向山氏]
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Research Products
(4 results)