2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21540279
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Research Institution | Tokyo Woman's Christian University |
Principal Investigator |
坂井 典佑 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (80108448)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 素粒子論 / ソリトン / ゲージ理論 / 超対称性 / ドメーンウォール / 非アーベル対称性 / 余剰次元 / 局在 |
Research Abstract |
ソリトンがゆっくりと運動する近似で,モジュライに時間依存性を与え,その低エネルギー有効理論を求めることによって,ソリトンの力学を調べることができる。ソリトンの中でも近年ボーテックス,特に非アーベルボーテックスの重要性が増している。この非アーベルボーテックスに対して,低エネルギー有効理論を用いて,非アーベルボーテックスが互いに衝突した時に,どのような散乱をするかを決定した。 トポロジカルソリトンを考えると、一般にソリトン解周りに零質量のモードが局在する。この事実を高次元時空の理論で用いると、場の理論の枠組みでブレーンワールド模型を構築するのに応用することができる。しかし、フェルミオンやスカラー場をソリトンの周りに局在させることは容易であるが,ゲージ場を局在させるのは長い間困難であった。近年、太田・坂井により,ドメーンウォール上にゲージ場を局在させる機構が提唱された。この機構を用いて,現実的な模型の出発点を与えるために、物質場と非アーベルゲージ場が相互作用し、かつそれらが局在するような模型を構築した。さらに,そうしたドメーンウォール上の有効理論を導出した。 また、もっとも単純な模型でこの機構を適用した場合,ドメーンウォールに局在したゲージ場の運動項はモジュライ空間の一部で不安定になり得る。これに対して、ドメーンウォールを構成する場を少なくすることによって,モジュライ空間のどの点でも,安定なゲージ場の運動項を得ることに成功した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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