2010 Fiscal Year Annual Research Report
データ収集ミドルウェアを使ったワークフローシステムの研究開発
Project/Area Number |
21540309
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
井上 栄二 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, シニアフェロー (10391723)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲吉 一男 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 技師 (80391746)
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Keywords | 素粒子実験 / 物性実験 / ソフトウェアコンピューティング / ネットワーク / DAQ / ミドルウェア / 分散処理 / Web |
Research Abstract |
前年度に行った、テスト結果を基に、今年度はDAQワークフロー基本部分の構築を行った。DAQワークフローシステム用のエンジンには、JBossjBPMを使用した。このエンジンは、オープンソースのJavaベースのエンジンで広く利用されているもので、本研究での使用には充分な機能を備えている。jBPMグラフィカルプロセスデザイナと呼ばれる操作性にすぐれたツールも用意されており、プロセス定義の更新およびシステムの開発が容易に行えるようになっている。今回、構築した基本部分では、ユーザーインターフェースであるGUI Clientを使って、サーバ情報のセッティングを行うことができるようにした。ワークフローシステムにおいて最も基本的な機能である、プロセスの開始、終了、フォーク、ジョインといった基本動作を実行できるようにした。また、オペレータの介入によってタスク処理を進める方法と、介入なしにタスク処理を進める方法の両方を実行できるようにした。さらに、タスク中から行う処理の例として、リモートのLinuxマシン上のアプリケーションを実行できるようにした。実行するアプリケーション例として、ROOTの例題アプリケーションの実行、およびDAQミドルウェアの実行を、Linuxのスクリプトファイルを起動することによって可能にした。いずれも問題なく実行できることを確認した。このように、DAQシステムで必要とされる操作をDAQワークフローシステムによって実現できた。このDAQワークフローシステムの基本部分を、実際のDAQシステムでの要求に合わせたプロセス定義としてタスクを記述することにより、さらに実践的なシステム構築につなげることができる見通しを得た。
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Research Products
(6 results)