2010 Fiscal Year Annual Research Report
フラストレートしたジョセフソン接合配列におけるジャミングーガラス転移
Project/Area Number |
21540386
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
吉野 元 大阪大学, 理学研究科, 助教 (50335337)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
能川 知昭 東京大学, 工学系研究科, 特任研究員 (00399982)
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Keywords | ジョセフソン接合配列 / ガラス転移 / ジャミング転移 |
Research Abstract |
今年度は、磁場中ジョセフソン接合配列におけるジャミング-ガラス転移について、基底状態、低励起状態についての数値解析を本格的に行った。 我々の理論研究では、垂直磁場下におかれた正方格子状のジョセフソン接合配列について、超伝導オーダーパラメータの位相自由度に注目した理論模型を用いている。プラケットあたりの磁束量子の数密度fが非有理数の場合、単純な磁束格子が組めなくなり、ある種のガラス状態が実現する可性が前から指摘されていた。我々の着眼点は、Frenkel-Kontorova模型や、松川-福山模型などとの関連に着目し、縦、横方向のジョセフソン接合を異方的にし、その強度を制御パラメータとしてあらわに考える事にある。 昨年度に、ジョセフソン接合の異方性の強い極限からの摂動展開によって基底状態、励起状態についての解析計算を行ったが、この解析方法は異方性が非常に強い場合に限られていた。そこでこの計算をより高次まで進めるために有効な数値計算手法を新たに開発した。これによって、ジョセフソン接合が等方的な場合を含めた解析を行うことが出来るようになった。その解析を実際に行った結果、ジョセフソン接合が等方的な場合、系はジャミング転移点直上にあることが明らかになった。これは昨年度まで行っていた非線形電気伝導特性の数値シミュレーションに基づく研究から既に予想していたことではあるが、これが静的な解析からも確かめられたことになる。
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Research Products
(6 results)