2009 Fiscal Year Annual Research Report
電離圏電子密度モニターを目指した衛星搭載真空紫外シュミットカメラの開発
Project/Area Number |
21540462
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
田口 真 Rikkyo University, 理学部, 教授 (70236404)
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Keywords | リモートセンシング / 宇宙天気 / イメージング / 磁性流体研磨 |
Research Abstract |
真空紫外シュミットカメラの製作方法を確立するために、MgF_2シュミット補正板の研磨技術を開発する。平成21年度の成果は以下の4点である。 1.過去に実施したダイヤモンド研削+磁性流体研磨によるMgF_2平面研磨試験で、研磨面に原因不明の十字模様の残差が現れた。この十字模様の残差の原因を詳しく調査した結果、材料の結晶構造に起因することが判明した。ただし、この十字模様の残差の絶対値は面精度の許容範囲内である。 2.これまではダイヤモンド研削+磁性流体研磨で平面の研磨試験を行ってきたが、より最終目的の非球面に一歩近づいた球面の研磨試験を実施した。その結果、同様の技法で目標の面精度を達成できることがわかった。研磨回数を増やすと始めは面精度が向上していくが、先に述べた十字模様の残差の影響である回数からは逆に精度が悪くなる現象が見られた。別に行った試験で、ダイレクト研削でもほぼ目標面精度が得られることも確かめられた。 3.シュミット補正板評価のための、ヌルレンズ系を設計した。ガラス屈折率の製造誤差、レンズ製造公差、レンズの軸ずれを考慮しても、設計上ヌルレンズ系に必要な光学性能が達せられることを確認した。 4.計画を前倒しして、MgF_2シュミット補正板の試作に取りかかった。直径は実物の1/2スケールであるが、面スロープの最大傾斜は実物と同程度になるように設計した。同時にそれに合わせたヌルレンズを設計した。ヌルレンズの製造は予算の関係で次年度とした。
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Research Products
(2 results)