2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21540516
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Research Institution | Niihama National College of Technology |
Principal Investigator |
出口 幹雄 Niihama National College of Technology, 電子制御工学科, 教授 (20280472)
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Keywords | 放電 / プラズマ加工 / 環境技術 |
Research Abstract |
水/セラミック電極を、VAWP(Vertical Aqua-Wall Plasma)リアクタの放電電極としての応用の検討に入るに当たり、先ず、基本的なその放電メカニズムについての知見を蓄積すべく、放電の基礎特性である電圧電流特性に対してセラミック部材の有無が与える影響について調べた。その結果、放電によってセラミック部材が灼熱状態となることにより、セラミック部材からの輻射によって水面を介しての電気伝導が促進され、放電電圧が低下するとともに、より低電流値まで放電が維持される効果があることが分かった。また、セラミック部材が電極として機能する状態とそうでない状態とには、明確なモードの違いがあり、モード間の遷移は極めて短時間で起きることを見出した。さらに、放電の極性によって、セラミック部材の加熱のされ方は異なり、放電特性に与える影響も異なること、陰極として働く場合は、灼熱状態のセラミックの上に陰極点が形成されること、等が明らかになった。 水/セラミック電極の応用技術として、難溶融物質の溶融処理技術への展開を図るべく、種々の材料について放電による溶融を試み、あらゆる高融点物質に対して、放電によるエネルギー効率の高い溶融が可能であることを確認した。また、この時、被溶融材料が水と接触している場合には、加熱溶融部分は例外無く水面から1~2cmの部分に形成され、放電によって絶縁材料が電極として機能して溶融に至るためには、水面からの水蒸気供給が重要な役割を果たしていることが分かった。
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Research Products
(1 results)