2010 Fiscal Year Annual Research Report
カーボンナノチューブの成長機構の解明とカイラル制御
Project/Area Number |
21550021
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
阿知波 洋次 首都大学東京, 大学院・理工学研究科, 教授 (20002173)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
城丸 春夫 首都大学東京, 大学院・理工学研究科, 教授 (70196632)
松本 淳 首都大学東京, 大学院・理工学研究科, 助教 (10443029)
児玉 健 首都大学東京, 大学院・理工学研究科, 助教 (20285092)
|
Keywords | ナノチューブ / カーボンナノチューブ / カイラリティ / カイラリティ制御 / チューブ径 / レーザー / レーザー蒸発法 / パラジウム |
Research Abstract |
カーボンナノチューブの光学的性質を精密に制御するために、カーボンナノチューブのカイラリティ制御を試み、さらに、極めて狭いカイラリティ分布を有するカーボンナノチューブの作成を試みた。また、実験的に明らかにされた(6,5)の指数で特徴付けられる特定カイラリティのチューブが選択的に生成する機構を理論的アプローチにより解明することを試みた。 カーボンナノチューブの作成法として、CVD法およびレーザー蒸発法を用いた。レーザー蒸発法によるカイラル制御においては、用いる金属触媒の種類を変化させ、最適の触媒を探索した。その結果、Rh/Pd混合触媒において、(6,5)チューブのカイラリティに著しく偏ったチューブの作成に成功した。ついで、(6,5)チューブが何故成長しやすいか、等の成長機構について、ab initio計算により、(6,5)チューブの成長過程を追跡した。本研究成果として、上記したように実験、理論両面からチューブ成長におけるカイラリティ制御の原理が明らかになった。さらに、RhPd系以外の2元金属触媒に応用し、NiPd系においても、きわめて高いカイラリティ選択性が観測された。
|
-
[Journal Article] Synthesis of polyyne molecules from hexane by irradiation of intense femtosecond laser pulse2010
Author(s)
Sato, Y., Kodama, T., Shiromaru, H., Sanderson, J H., Fujino, T., Wada, Y., Wakabayashi, T., Achiba, Y.
-
Journal Title
Carbon
Volume: 48
Pages: 1673-1677
Peer Reviewed
-