2010 Fiscal Year Annual Research Report
蒸留可能なメソイオン型イオン液体の創製と高極性反応媒体としての特性の研究
Project/Area Number |
21550042
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
荒木 修喜 名古屋工業大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30115670)
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Keywords | イオン液体 / 高極性液体 / インジウム反応剤 / メソイオン / 反応媒体 / シクロプロパン / ホモアリルアルコール |
Research Abstract |
(1)様々なメソイオン液体の合成とその物性 メソイオン液体として1,3-ジアルキルテトラゾリウムオレートならびにその関連化合物の効率的な合成方法について研究を行った。その結果、様々なアルキル基をもつテトラゾリウム型メソイオン液体の合成とその物性に関する知見を収集した。 (2)イオン液体中における有機インジウム反応剤の調製と反応 上記新規メソイオン液体や通常のイオン液体中でのインジウム反応剤の反応挙動について研究した。その結果、イオン液体中でアリルインジウム反応剤がカルボニル化合物を高収率でアリル化すること、イオン液体中では通常の有機溶媒中よりも反応が加速される現象が一般的であることを明らかにした。さらに、イオン液体中では生成したホモアリルアルコールが容易にエーテル化することを明らかにするなど、イオン液体を反応媒体とする特異的な結果を得た。また、ハロゲン化された不飽和ケトンがアリルインジウム反応剤によってシクロプロパン化する新規反応を発見し、本反応の溶媒による効果を通常の有機溶媒とイオン液体を用いて研究した。
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Research Products
(3 results)