• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2009 Fiscal Year Annual Research Report

レニウムカリックスアレーン錯体におけるキャビティ動的制御法の開発

Research Project

Project/Area Number 21550069
Research InstitutionChuo University

Principal Investigator

石井 洋一  Chuo University, 理工学部, 教授 (40193263)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 武藤 雄一郎  中央大学, 理工学部, 助教 (50453676)
Keywordsカリックスアレーン / レニウム錯体 / ジアゼニド錯体 / ヒドラジド錯体 / 異性化 / 動的制御 / 分子構造
Research Abstract

カリックスアレーンは芳香環に囲まれたキャビティを持つユニークな分子であるが、カリックスアレーンを配位子とする遷移金属錯体において、その配位構造とキャビティ形状の動的制御に成功した例はほとんどない。本年度の研究では、CiS-ジオキソレニウム錯体cis-(Ph_4P)[ReO_2{ρ-^tBU-calix[4]-(O)_4}](1)およびcis-(Ph_4P)[ReO_2{calix[4]-(O)_4}](2)とアリールヒドラジンとの反応でtrans-(ジアゼニド)(ヒドロキソ)錯体となる際の配位構造変化の反応機構を検討した。
これまでの検討で、1 とArNHNH_2の反応ではtrans-(ジアゼニド)(ヒドロキソ)錯体が直接選択的に生成することが見出されている。これに対して、2 のエタノール溶液にEt_3NとArNHNH_2・HCIを加えて還流した場合にはcis-(ヒドラジド)(オキソ)錯体(Ph_4P)[ReO(mmAr){calix[4]一(O)_4}](3)が収率55-73%で得られることを見出した。同様にPhMeNNH_2を用いた場合にはCiS-(Ph_4P)[ReO(NNPhMe){calix[4]-(O)_4}]が得られ、X線結晶構造解析によってその分子構造を決定できた。3 は塩化メチレンに溶解すると48時間後にtrans-(Ph_4P)-[Re(OH)(NNAr){calix[4]-(O)_4}](4)へとほぼ定量的に異性化した。一方、4(Ar=Ph,C_6H_4C1)は2-プロパノール中に溶解すると再び3へと異性化した。このことから、本異性化は可逆であることがわかった。塩化メチレン中では4が、一方2-プロパノール中では3が安定であることは、より分子が分極している3が極性溶媒中で安定化されることに対応していると考えられる。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] レニウムカリックスアレーン錯体における(ヒドラジド)(オキソ)/(ジアゼニド)(ヒドロキソ)異性化挙動2009

    • Author(s)
      白石梢
    • Organizer
      第59回錯体化学討論会
    • Place of Presentation
      長崎
    • Year and Date
      2009-09-26

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi