2011 Fiscal Year Annual Research Report
機能性ポリマーコロイドによるマイクロレンズ型有機EL素子の実現
Project/Area Number |
21550178
|
Research Institution | Industrial Research Institute of Osaka Prefecture |
Principal Investigator |
櫻井 芳昭 大阪府立産業技術総合研究所, 化学環境部, 主任研究員 (50359387)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 和郎 大阪府立産業技術総合研究所, 情報電子部, 主任研究員 (30315163)
|
Keywords | 有機電界発光(EL)素子 / ポリマー電着法 / ポリマー型EL素子 / 電子輸送・発光型ポリマーコロイド / 正孔輸送型ポリマーコロイド |
Research Abstract |
「ポリマー電着法による有機電界発光(EL)素子作製プロセスの確立」と「マイクロレンズ型EL素子」を同時に実現するために、一層型発光層からなるポリマーブレンド型EL素子に着目し、マイクロレンズ型EL素子の概念と作製指針を構築する。 本研究では、ポリマー電着法による有機電界発光(ED素子作製プロセスを確立するため、一層型発光層からなるポリマーブレンド型EL素子に着目した。そこで、高輝度発光や高効率のキャリア輸送機能を有する発光層を電気化学反応により形成できるポリマーコロイドを作製し、単一発光層からなるレンズ形状のポリマー型EL素子の開発を行った。 (1)AlQ3(電子輸送性発光分子:顔料)の水分散体の作製 カルバゾール型ポリマーによるAlQ3の水分散ポリマーコロイドを作製した。 (2)作製したポリマーコロイドを用いた単一発光層のレンズ形状ポリマー型EL素子の作製 まず、マイクロレンズ型EL素子を作製するため、あらかじめレジストを用いて、ITO電極上に、100μmφの円形開口部を100μmの間隔で配列した電極パターンをフォトリソグラフィ法により作製した。次に、AlQ3を含むポリマーコロイドに、ITO透明電極を陰極、ステンレスまたは白金(Pt)板を正極として電気化学反応を行った。その結果、開口部のみに有機発光膜を作製することに成功した。さらに、得られた有機層の上部に、順次、電子注入層としてCsF、陰極としてA1を蒸着することで、電界発光素子を作製した。作製した素子に、電界を加えたところ、開口部のみから電界発光を確認した。
|