2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21550181
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
吉田 勝平 Kochi University, 教育研究部・自然科学系, 教授 (30036595)
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Keywords | 固体発光性色素 / 蛍光色素 / 光物性 / 単結晶X線構造 / 分子間相互作用 / 発光性ホウ素錯体 / 蛍光フィルム / 波長変換用資材 |
Research Abstract |
独自に開発した新規蛍光母体を基本構造として固体発光性色素を分子設計・合成し,固体光物性と単結晶X線構造との相関性を明らかにした。また,結晶状態や薄膜状態,および高分子マトリックス中に組み込んだ状態での光吸収・発光特性の詳細を明らかにした。 1. 新規固体発光性色素の分子設計・合成・結晶構造-光物性相関性の解明 (1) [固体発光性蛍光色素の分子設計・合成]:蛍光母体中枢に非共役的連結様式で導入された2つの置換基(X,Y)を持つ新規なアントラキノイド系蛍光色素を分子設計・合成し,固体発光に及ぼす置換基(X,Y)効果およびホウ素錯体化効果について,単結晶X線構造の三次元配列・配向と照合して,分子間相互作用との相関から考察した。 (2) [発光性金属錯体色素の分子設計・合成]:新規なアゾ-ヒドラゾン系蛍光母体を分子設計し,発光性に及ぼす置換基効果およびホウ素錯体化効果を評価した。置換基の電子供与性の増大に伴い発光波長は赤色移動し,ホウ素錯体化により蛍光量子収率は溶液状態および固体状態のいずれも大きく増大させることができた。 (3) [分子塩型発光色素の分子設計・合成]:イミダゾール系蛍光色素と種々のカルボン酸との分子錯塩形成に伴う固体発光増大現象を追究し,単結晶X線構造変化との相関性を解明した。また,蛍光色素とカルボン酸との固体-気体接触に伴う蛍光センシング機能についても評価した。 2. 新規に開発した複素多環フェナジン系蛍光色素および複素多環系イミダゾール系蛍光色素を,キャスト法や溶融混練法でPS樹脂に組み入れた蛍光フィルムを作製し,置換基の導入に伴う光物性や耐光性への影響を調べた。また,波光効率および耐光性に優れた代表的な数種類の蛍光フィルムについて,太陽光や人工光の波長分布を調整する波長変換資材としての機能を評価した。
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Research Products
(9 results)