2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21550181
|
Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
吉田 勝平 高知大学, 教育研究部・総合科学系, 教授 (30036595)
|
Keywords | 固体発光性色素 / 蛍光色素 / 光物性 / 単結晶X線構造 / 近赤外蛍光色素 / 波長変換機能 / 蛍光フィルム / 耐光性 |
Research Abstract |
前年度に引き続き,独自に開発した新規複素多環系蛍光母体にさらにラクトンーラクタム系蛍光母体を加えて置換基導入やπ共役面の拡張を行い溶液、固体、高分子フィルム中における吸収・蛍光に及ぼす影響を評価した。また、蛍光フィルムについては波長変換特性や植物栽培に及ぼす被覆効果を調べた。 1.新規"固体発光性色素"の分子設計・合成の継続 (1)固体発光性蛍光色素の分子設計・合成:複素多環オキサジアゾール系、オキサゾール系、フェナジン系、アゾーヒドラゾン系、およびアントラキノイド系の基本蛍光母体に,置換基導入やπ共役面の拡張および二面角の調整を行い、溶液状態、固体状態、および高分子樹脂中における蛍光発光性に及ぼす影響を明らかにした。 (2)新たにジラクトンおよびラクトンーラクタム系蛍光色素を分子設計・合成し,置換基導入やπ共役面の拡張および二面角の調整を行い、近赤外発光性固体色素の創出を行った。 2.上記蛍光色素を高分子樹脂中に組み込み作製した蛍光フィルムの光物性を評価した。さらに、キセノン促進耐候試験機を使用して蛍光フィルムの波長変換機能や耐光性を明らかにした。 3."固体発光性色素"を活用した実用的応用の検討 代表的な青色、緑色、赤色、近赤外蛍光色素を選び作製した透明プラスチック蛍光フィルムを使用して、植物栽培における被覆効果を共同研究を実施し検討した。ピーマン葉におけるフラボノイド生合成に及ぼす光質の影響を評価し、赤色蛍光フィルム被覆でルテオリン配糖体の蓄積促進を確認した。
|
Research Products
(11 results)