2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21550212
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
長谷川 匡俊 Toho University, 理学部, 教授 (40237988)
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Keywords | 低熱膨張係数 / 低吸湿膨張係数 / ポリエステルイミド / 高周波特性 / 誘電率 / 誘電正接 / 低吸水率 |
Research Abstract |
(1)エステル基含有モノマーの合成 メチル基やメトキシ基等の置換基を有するエステル基含有テトラカルボン酸二無水物およびジアミンの合成を検討し、簡便な反応経路にて十分高い収率でこれらのモノマーを得た。更に純度を高めるべく、精製工程を検討し、極めて高純度の上記モノマーを得ることができた。 (2)ポリエステルイミド前駆体の重合と製膜 銅箔に近い低線熱膨張係数と高い膜靭性を同時に実現するために上記の新規エステル基含有モノマーと共に、屈曲性モノマーを共重合成分として部分的に使用して、ポリエステルイミド前駆体の重合条件(溶媒の種類、温度、モノマー濃度、モノマーの添加方法等)を検討し、極めて高分子量のポリエステルイミド前駆体得ることができた。これをキャスト製膜し、熱イミド化条件を検討して、十分フレキシブルで良質なポリエステルイミドフィルムを得ることができた。 (3)物性評価 得られたポリエステルイミド膜の基礎物性の評価を行ったところ、期待どおり、350℃以上の高ガラス転移温度、銅箔に近い低線熱膨張係数、難燃性、低吸湿膨張係数、低吸水率、高靭性を同時に満足することがわかった。更に共同研究者の協力を得て18.2GHzの高周波数における誘電特性評価を行い、誘電率2.81、誘電正接0.0019という、従来にない優れた高周波特性を示すことがわかった。
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Research Products
(2 results)