2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21560063
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
長谷 隆 Shizuoka University, 工学部, 教授 (40122717)
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Keywords | 都市交通 / 信号制御 / 経路選択 / モデリング / シミュレーション |
Research Abstract |
都市交通網の信号制御による交通挙動を明らかにすることを目的として、信号制御された都市交通網をモデル化し、コンピュータシミュレーションを行った。具体的には、運転者が選択した経路によって旅行時間がどのように変化するのかを決定できる非線形写像モデルを作成した。この数理モデルのコンピュータシミュレーションによって、都市交通網における任意の選択経路の旅行時間を導出した。 特に信号サイクルタイムによって旅行時間の経路依存性がどのように変化するのかを明らかにした。また交通機関の速度がどのように到着時刻に影響を与えるかを調べた。この結果、到着時刻に車両速度、信号サイクル、選択経路が非常に複雑に絡み合って影響を及ぼすことが明らかになった。本研究で作成した非線形写像モデルによって、到着時刻に及ぼす車両速度、信号サイクル、選択経路の依存性を定量的に導出できることに成功した。 都市交通網のすべての信号を有機的に相関させて交通特性を制御することを目的として、信号間の位相を組織的に変化させる信号制御戦略について研究する。上紀の非線形写像モデルに信号間の位相を導入して、都市全体の信号を有機的に関連させる交通モデルを構築し、このモデルのコンピュータシミュレーションプログラムを開発した。現在このシミュレーションプログラムを使って、信号戦略による交通特性の制御の研究を行っている。
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