2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21560063
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
長谷 隆 静岡大学, 工学部, 教授 (40122717)
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Keywords | 都市交通 / 信号制御 / 経路選択 / モデリング / シミュレーション |
Research Abstract |
本研究は都市交通網全体の信号制御による都市の交通挙動をコンピューターシミュレーションによって再現し、都市交通制御の有効な予測を行うというものである。信号制御された都市交通網をモデル化し、信号戦略、旅行時間、経路選択および交通量との関係の解明を基本にすえ、それを交通シミュレーションに応用した。昨年に引き続き、平成23年度は以下のように研究を進めた。 (1)不規則な信号間隔をもつ道路交通の制御 不規則な信号間隔をもつ道路の交通挙動を、信号位相差によってどのように制御できるかを研究した。この不規則な信号間隔によって生じた不規則な交通挙動を信号制御によってどれだけ規則化できるかを調べた。具体的には信号間位相を不規則な信号間隔に同期させて調節し、不規則な交通挙動の規則化を試みた。ここでは信号制御された道路交通を非線形写像モデルによって定式化し、これによっていろいろな道路状況に対応したシミュレーションを行った。この研究成果は以下の論文として出版した。 (2)上下線の旅行時間の信号位相差による制御 対向する道路交通を信号位相差によって信号制御する場合を研究する。信号位相差が上下線で反転するため、上下線で車の旅行時間がサイクルタイムによって大きく変化することを明らかにした。本研究では、この上下線の旅行時間のサイクルタイム依存性と信号スプリットの影響について明らかにした。この結果朝夕の通勤ラッシュ時の混雑緩和を信号位相差によってコントロールできることを明らかにした。この研究成果は以下の論文として出版した。
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