2010 Fiscal Year Annual Research Report
非接触変位場計測に基づくリアルタイムき裂モニタリングシステムの開発
Project/Area Number |
21560102
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
日下 貴之 立命館大学, 理工学部, 教授 (10309099)
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Keywords | ヘルスモニタリング / 画像処理 / き裂 / 画像相関法 / 破壊力学 |
Research Abstract |
近年,インフラ構造物の経時劣化や強度不足が問題視される中,構造物の健全性をリアルタイムに監視するSHMシステムが注目されている.本研究では,研究代表者らが開発を進めてきた画像情報に基づく非接触SHMシステムを基礎として,コンクリート構造物等の表面き裂をリアルタイムに定量評価できるSHMシステムを構築することを試みている.平成22年度には,(1)システムのロバスト化・安定化対策および(2)ロバスト化・安定化の実証試験に取り組んだ.その結果,(1)に関しては,CCDカメラによって画像を取り込む際の諸条件を適切にコントロールすることや,異なる条件で取り込んだ複数の画像を併用することによって,誤検出のリスクを低減できることが明らかになった.また,き裂評価パラメータを算出する際の評価要素の取り方によっても誤検出のリスクを低減できることが明らかになった.(2)に関しては,表面性状の異なる複数の試験体に対して,(1)で開発した手法を適用し,き裂検出を行うことを試みた.その結果,目視での判別が困難な試験体や,き裂が表面に表れていない試験体においても,き裂の有無を評価できることが明らかになった.ただし,き裂の長さや開口幅等については,表面状態の良好な試験体と比較して,評価誤差が大きくなる傾向にあることが明らかになった.また,現状では,き裂評価の際に,基準となる画像(ベースライン)を取得することが不可欠であり,このことが本システムの適用範囲を大きく狭める要因となっている.今後は,ベースラインを必要としない汎用性の高いシステムの開発を試みる
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Research Products
(2 results)