2010 Fiscal Year Annual Research Report
直接通電加熱焼結によるセラミックス被覆純チタン製クラウンのネットシェイプ成形
Project/Area Number |
21560116
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
中村 保 静岡大学, 工学部, 教授 (70023322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 繁一 静岡大学, 工学部, 准教授 (60197423)
早川 邦夫 静岡大学, 工学部, 准教授 (80283399)
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Keywords | pressure sintering / joining / net-shape / ceramics powder / titanium powder |
Research Abstract |
本研究では,直接通電加熱焼結装置を用いて,純チタンクラウン母材にセラミックスの表面層が被覆形成された歯科補綴物クラウン(メタルボンドポーセレン製クラウン)を,迅速で安価に精度良くネットシェイプ成形する成形プロセスの開発を目的としている.本成形プロセスを完成させるためには,当該成形法による各種粉末素材の基本的な焼結条件および純チタン焼結物とセラミックスの焼結接合条件を明らかにするとともに,成形プロセスの要素である(1)クラウンのデジタルモックアップ,(2)クラウン成形用特殊黒鉛型の設計,(3)クラウン成形用黒鉛型の3D-CAD-CAM加工,(4)クラウン母材の焼結および焼結接合を順次確立していく必要がある. 平成22年度の研究実施計画に基づき,次にあげる項目を完了した. 平成21年度は、純チタン粉末成形体とセラミックス粉末の焼結接合条件の確立を図る。 1. 直接通電加熱加圧焼結装置を用いて、セラミックス粉末である歯科用陶材の加熱加圧焼結実験を行い、その焼結体の密度および硬さを測定することによって、高密度で均一な焼結体となる歯科用陶材の焼結温度と面圧等の焼結条件を確立した. 2. 直接通電加熱加圧焼結装置を用いて、予め加熱加圧焼結をした純チタン製円盤の間に、セラミックス粉末である歯科用陶材を挟みこんで、チタンと歯科用陶材の接合と焼結を同時に行う実験を行った.この実験を介して製作された試験片の接合部の引張り強度を測定することによって、適切な接合強度が得られる焼結温度と面圧等の焼結接合条件を確立した.
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Research Products
(2 results)