2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21560152
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
小林 義和 日本大学, 工学部, 准教授 (60277390)
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Keywords | 表面テクスチャ / 塗装 / CAD/CAM / トライボロジー |
Research Abstract |
平成23年度はテクスチャリング処理された塗装基板表面凹凸形状と塗料の付着力の関係をJIS K5600のクロスカット法、耐屈曲性(円筒型マンドレル)試験により評価を行った。塗装は本研究で開発した塗装装置を用いている。 クロスカット試験では、テクスチャ処理をせずに塗装したものを含むテクスチャの表面性状が異なる19種の試料を作成した。そして、同一表面性状の試料3枚の評価の平均を取るため、規格にある分類0を5点、分類1を4点、分類2を3点、分類3を2点、分類4を1点、分類5を0点として評価した。いずれの試料でも、最下層の下地塗料層までの剥がれは検出されなかったが、ほとんどの基板表面において、上塗り塗料層までの剥がれが検出された。試験結果から、80番及び150番のサンドペーパーでテクスチャ処理をした基板はテクスチャ処理なしと比べ付着性が悪い結果であった。最も付着力が悪い結果であった基板は、80番のサンドペーパーで(1)直線方向のテクスチャ処理をした基板の分類3であった。 耐屈試験では、80番、120番、220番、500番、800番、1200番のサンドペーパーを用いテクスチャリンを行い、その基板へ下地処理・上塗り塗装・クリヤー塗装をそれぞれ2回行った試料を用いた。マンドレルは6mm、4mm、2mmの3種類の直径による評価を行った。ちなみにマンドレルの直径が小さいほど厳しい評価となる。その結果、全種類の基板において、いずれのマンドレル直径による試験で塗料の剥がれは検出されず、十分な耐屈曲性が得られた。
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