2010 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロバブルとバブルジェット式エアリフトポンプを使った低動力水質浄化システム
Project/Area Number |
21560181
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
佐田富 道雄 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (50109667)
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Keywords | 混相流 / 水質浄化 / マイクロバブル / バブルジェット / エアリフトポンプ |
Research Abstract |
本研究はダム湖や内海の養殖漁場における低動力な水質浄化技術の確立を目的としている.そのために次の1-3の研究を行い,以下に述べる成果を得た 1.効率的なマイクロバブル(MB)発生装置の開発:多孔質管をファイバーポーラス製に変えた大中小のMB発生装置を試作し,マイクロバブル発生能力と発生したマイクロバブルの水への溶存性能を調査した.その結果,シャドウマスク製の旧型よりもマイクロバブル発生能力はわずかに劣るものの,マイクロバブルの寸法は微細となり水への溶存性能は大きく向上することが明らかとなった.その成果は学会で発表した 2.MBと水質浄化用ブロックを併用した効率的な水質浄化システムの確立:水質浄化用ブロックを入れてMBを発生すると,そのブロックを入れない場合よりも汚水の浄化速度が格段に早くなることをへ明らかにした.さらに,MBを発泡する本方法は,孔径5μmの散気管で発泡する場合よりも汚水の浄化速度が約2倍早いことを明らかにした.この成果は7月以降の学会で発表予定である 3.低動力なバブルジェット(BJ)式エアリフトポンプの設計法の構築:直径50mmのライザーを持つ装置において浸水率と揚固物(セラミック粒子,川砂等)を変え,揚水・揚固流量と駆動に必要な動力との関係を調べる実験を行ったしその結果,効率的な駆動条件が明らかとなり国際会議で発表した.さらに,海での使用を想定して,人工海水を使った実験を行い,人工海水のほうが水道水よりも揚水・揚固性能が向上すること,およびその実験結果は昨年度に提案した性能予測モデルで予測しうることを明らかにした.この成果も7月以降の学会で発表予定である
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Research Products
(5 results)