2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21560182
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
菊地 正憲 University of Miyazaki, 工学部, 教授 (80091677)
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Keywords | 圧縮・非圧縮 / 翼 / 地面効果 |
Research Abstract |
地面に近接して走行する翼は,地面との間で流体の粘性を介して強く干渉するので,空気力特性を計測は,従来型の風洞では不可能で,翼を地面に対して曳航する方式が採用される.本研究では,研究室レベルで曳航方式による実験を可能にするため,回翼と計測用の機器を設置した円盤を地面に対して走行する回転円盤装置を開発した.翼性能は揚力と抗力の比で表わされるが,抗力は揚力に比して一桁以上小さいので,抗力測定装置の精度を向上させる必要がある.しかも,測定器具は回転円盤上にあるので,計測信号は地上の器具に無線方式で伝達するのでノイズを拾いやすい.本年度は,翼の支持方法を改良し,抗力の測定精度を向上した. NACA翼型をベースにしたNACA4408改,NACA4408+6の2つの翼型について比較・検討を行った.翼型4408改,翼型4408+6共に揚力係数の値と比べて抗力係数の値は小さかった.全体的に抗力係数は翼型4408+6の方が翼型4408改より大きかった.抗力係数はh/cを変えてもあまり大きな変化は見られなかったが迎角を増加とともに増加した.ただし,翼型4408改は迎角が10゜より大きくなるとh/c=0.2以下で地面に近づくにしたがって増加し,翼型4408+6は迎角が10゜より大きくなるとh/c=0.3以下で地面に近づくにしたがって増加した.抗力係数が小さかったので翼型4408改の方が翼型4408+6よりも全体的に揚抗比が大きくなった.このことから翼型4408改の方が翼型として優れていることが分かった
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