2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21560182
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
菊地 正憲 宮崎大学, 工学部, 教授 (80091677)
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Keywords | 圧縮・非圧縮性流れ / 翼 / 地面効果 / 交通システム |
Research Abstract |
本課題で制作した回転円盤装置の有用性を検討するために数値シミュレーションにより,エアロトレイン翼が直線走行する場合と回転走行する場合の空力特性を求め比較検討した.揚力係数の翼幅方向の分布が明らかにされた.今年度は,翼幅方向の揚力分布を計測できるよう装置を改良した.これは,地面に圧力測定孔を7か所,半径方向(翼幅方向)に空け,翼の通過と共に変動する圧力から,翼下面の圧力分布を推定できるようにした.また,エアロトレインの3号機で使用されている案内翼付きの翼について実験を行った.ガイドウエイの模擬する側壁を設置した.以下の点が明らかにされた. (1)数値シミュレーション翼幅方向の揚力分布と地面の圧力分布の傾向が一致し,数値シミュレーション結果の精度が確認された. (2)揚力の翼幅方向分布から揚力の着力点が求められ,回転円盤装置で得られた揚力から直線走行時の揚力を求めることが可能となった. (3)エルロンフラップ角が,0度,±3度,±5°の翼型について,揚力係数及び抗力係数を測定し,数値シミュレーション結果と比較し,数値シミュレーションの精度が確認された. 以上の結果を踏まえて,エアロトレイン翼の空力特性およびエアロトレイン翼エルロンフラップの空利特性に関する数値シミュレーションを行い,以下のことが明らかになった. (1)主翼,案内翼のエルロンフラップは揚力,横力,ローリングモーメント,ピッチングモーメント,ヨーイングモーメントに相互に影響を与えることが明らかになった. (2)エルロンフラップの角速度の変化に対する応答性が明らかにされた. (3)エルロンフラップ角と全圧損失の関係と流線との関係が明らかにされ,揚抗比の高い翼型の提案をおこなった.
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