2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21560190
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
辻田 星歩 Hosei University, 理工学部, 教授 (50267324)
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Keywords | 流体機械 / 軸流タービン / マイクロガスタービン / 高負荷タービン |
Research Abstract |
本研究は超高負荷軸流タービン翼を,小型化および軽量化が要求される超小型ガスタービンに転用することを目的として,超高負荷タービン円環翼列モデルの試験装置を設計,製作し,それに対する数値解析および実験から得られた性能特性を比較することにより,超小型ガスタービンへの適応の可能性について検討するものである。本年度は最終目標寸法の20倍の大きさを有するモデルである外径80mmの超高負荷軸流タービン動翼の設計、および同動翼へ流れを導くノズル静翼の設計を行い、これらにより構成されるタービンモデル予備試験装置を、ラピッドプロトタイピングによって製作し、モデル形状および構造の検討を行った。さらにCAM用の形状データを作成し、タービン動翼、静翼の加工を行い、これに対するケーシングも製作し高速試験用の装置の製作準備を開始した。 本タービンモデル試験装置の構造上の問題点および性能の評価法を検討するために、予備試験装置を用いて予備実験を実施した。動翼回転数を1000rpm,2000rpm,3000rpm,4000rpmに設定し、各回転数における空気流量の調節は空気源となるスクリューコンプレッサと試験装置を接続する耐圧ホースに取り付けられているバルブより行った。また性能特性の評価のために静翼入口と動翼出口において全圧および流速の測定を行った.これらの計測には微差圧測定可能な圧力トランデューサを用い,タービン回転数は光電センサーを用いて計測した.予備実験の結果から、試験装置内の空気の漏れの発生の可能性などが示唆されため、試験装置の改良のための設計を開始した。
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