2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21560194
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Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
長谷川 勝一 独立行政法人日本原子力研究開発機構, J-PARCセンター 物質生命科学ディビジョン 中性子源セクション, 研究副主幹 (90391333)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
直江 崇 独立行政法人日本原子力研究開発機構, J-PARCセンター・物質生命科学ディビジョン・中性子源セクション, 研究員 (00469826)
二川 正敏 独立行政法人日本原子力研究開発機構, J-PARCセンター・物質生命科学ディビジョン・中性子源セクション, 研究主席 (90354802)
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Keywords | ルミネッセンス / 発光現象 / 水銀 / キャビテーション / マイクロバブル |
Research Abstract |
本研究は、水銀中のマイクロバブルが崩壤する際に発生する発光現象のメカニズム解明を目的としている。 発光現象のメカニズムとしては、気泡崩壊に伴うソノルミネッセンス、摩擦発光現象(トリボルミネッセンス)が考えられるが、これら気泡発光現象メカニズムを解明するため、発光とそれに伴うキャビテーション攻撃性の定量評価を目的として実施した。本年度は、これらの気泡発光現象メカニズムを解明するため、発光とそれに伴うキャビテーション攻撃性の定量評価を行うための準備として、前年度に制作したマイクロバブル実験を行うための各種装置の設置と調整、計測機器の整備を中心として行った。以下の研究項目に対する当該年度の成果を示す。 1)キャビテーション発生実験装置と観測装置の構築 発光現象を観測装置によって計測するため、前年度に購入した波長板や光電子増倍管によってキャビテーション発生用容器への再現性の考慮した実験装置の設計製作を行った。また水銀に数種類の希ガスを溶解させることによる発光の変化、溶媒圧力を変化させることによる気泡崩壤時の挙動変化たどの実験を可能とするためのガス導入用装置を設置した。 2)発光現象の理論的アプローチ 水銀中における発光現象の有力な候補であるソノルミネッセンスに関しては、産総研による水系におけるソノルミネッセンスの計算コードの整備を継続して行った。トリボルミネッセンスに関しては、研究組織外の專門家との意見交換を行い発光現象が発生する条件の基礎検討を行い、水銀気泡中に含有するガス性により発光強度が異なる可能性について考察した。
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