2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21560248
|
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
粕谷 平和 Tokai University, 工学部, 教授 (50056280)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
押野谷 康雄 東海大学, 工学部, 教授 (70233533)
|
Keywords | 電磁力 / 鋼板 / 湾曲 / 切板 / 非接触 / 搬送 / 形状 / 弾性振動 |
Research Abstract |
自動車や飛行機などの製品に使用されている冷延鋼板は,様々な工程においてローラにより接触支持搬送される.このような鋼板の製鉄所における搬送ラインの長さは数kmにも及び,種々の加工プロセスを経ながら搬送装置上を10m/s以上の高速で走行している.しかしながら鋼板の処理工程の一つであるめっき処理工程では,切板状鋼板の塗装などの化粧処理工程において,鋼板とローラの接触による表面品質劣化が認められ,鋼板搬送ラインの解決すべき重要な課題となっている.このように,塗布むら,傷の発生などを極力抑えた品質,生産性の向上が急務である.そこで本申請では,極薄鋼板を一方向のみに湾曲させて電磁力で吸引し,非接触な支持を行う磁気浮上制御装置の開発を行う. 本年度の成果は以下の通りである. 1.湾曲磁気浮上薄鋼板の理論モデルの構築と動的挙動の解明 磁気浮上させる極薄鋼板の最適な湾曲率を数値解析により求めた. 2.制御装置設計,製作 鋼板を曲げて浮上させるための機構・装置設計を行い,磁気浮上装置に実装した. 3.浮上実験の実施 浮上鋼板のたわみ角などを変更して浮上実験を実施し,データを収集した.
|