2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21560251
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
山崎 徹 Kanagawa University, 工学部, 准教授 (70272416)
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Keywords | 振動 / 固体音 / エネルギー伝搬 / 構造設計 / モード解析 / 低騒音化 / 低振動化 / 振動騒音対策 |
Research Abstract |
3ヵ年計画の1年目として,単体構造物(はり,平板)での検討成果の整理と実験検証および複合構造物での検討として,計画した5つの項目について検討を行った.以下にそれぞれの成果を示す. (1)「単体構造物の検討成果の整理および論文の作成」として,振動インテンシティの固有モード展開式に含まれるクロスモード関数の物理的意味を明らかにすると共に,算出の容易な固有モードからクロスモード関数を簡易に予測する方法を提案したことを論文としてまとめ,投稿した.現在査読中である. (2)「単体構造物の検討成果の実験的検証(平板を対象)」に関して,固有モードを計測することにより振動インテンシティを計測する手法についてはりを対象に検討を行った.実験モード解析により計測した固有モードを多項式近似することで精度よい振動インテンシティを評価できることを明らかにした.しかしながら,平板での検討には至ることができなかった. (3)「複合構造物検討用振動インテンシティ算出プログラムの作成」として,複数の一様はりおよび一様平板を組み合わせた構造体および複雑形状の構造体の振動インテンシティを算出するプログラムを完成させた. (4)「複合構造物での振動インテンシティのモード展開式の有効性の検証」に関して,二本のはり,二枚の平板をそれぞれ複合した構造物において,単体はりや単体平板と同様に,モード展開式が有効であることを確認した. (5)「複合構造物での振動と放射音および低騒音構造のあり方の検討」について,はじめに,単体構造物を対象に,振動インテンシティ,振動変位,放射音の関係を調査し,振動インテンシティが渦型となる場合には振動変位および放射音も小さくなることを明らかにした.複合構造物での検討までには至らなかった.
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