2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21560251
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
山崎 徹 神奈川大学, 工学部, 教授 (70272416)
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Keywords | 振動 / 固体音 / エネルギー伝搬 / 構造設計 / モード解析 / 低騒音化 / 低振動化 / 振動騒音対策 |
Research Abstract |
3ヵ年計画の2年目として1年目の検討成果の整理および論文の作成を行うと共に,以下について検討を行った.「はり構造物の振動インテンシティを考慮した構造設計の検討」として,有限要素法に基づき,有限要素の質量や剛性を設計変数として,振動インテンシティおよびクロスモード関数の感度解析手法を目指した.しかしながら,クロスモード関数の感度の導出に苦心し,目標は達成できず,現在も引き続き検討を行っている。 次に,「加振位置選択法による箱型平板構造物での所望インテンシティ分布の実現法の検討」として,振動インテンシティのモード展開に基づき,所望のクロスモード関数を主として励起するための加振位置選択法を確立した.現在,投稿論文を執筆中である. なお,「実構造物の一様平板定義に基づく振動インテンシティ算出精度の検討」については着手せず,次年度に実構造物のままで有限要素法により振動インテンシティを算出すると共に,振動インテンシティのモード展開を試みることとした. また,今年度の大きな成果は,振動インテンシティを用いた機械構造物の低振動低騒音化のコンセプトとして,「伝達パワーの促進と抑制による固体音低減コンセプト」を提案したことである.このコンセプトの有効性を,複数の平板で構成される構造物を対象に,数値シミュレーションおよび実験により検証した.
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