2009 Fiscal Year Annual Research Report
人工心臓用血液ポンプのための1軸制御浮上型モータの試作
Project/Area Number |
21560264
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
小森 望充 Kyushu Institute of Technology, 大学院・工学研究院, 教授 (30195870)
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Keywords | バイオメカニクス / 磁気浮上軸受 / 磁気軸受 |
Research Abstract |
本研究の特色・独創的な部分は,試作しようとしている人工心臓用1軸制御型浮上モータの構造そのものにある。1軸制御浮上型モータは,左右の電磁石,浮上回転するロータ,ロータに組み込まれた永久磁石とタービン,浮上ロータを駆動するためのステータから構成される。通常の磁気浮上には5つの軸数(方向)の制御のために5組(10個)の電磁石が必要である。本研究では,この5つの制御軸数を究極の1つの軸数(電磁石2個)に減らすことを試みる。 今年度は,「1軸制御浮上型磁気軸受(片側)の設計と試作」を行った。ここでは,特許申請した特許「磁気吸引型非接触搬送装置」(特願2004-346842)の具体的な設計と試作・評価を行った。特許(特願2004-346842)では,電磁石,浮上体,位置センサ(渦電流センサ),他にはコントローラ,アンプなどから構成される。電磁石は円柱状であり,したがって吸引力は円柱中心周りに対称である。また,位置センサは電磁石中心に設置されているので磁場の影響を受けやすいが,特許(特願「磁気浮上装置」)のように磁束がセンサ部を通過しないように構成している。浮上体には,ブリキの地球儀(直径5cm程度)を用いた。磁束密度の分布も含めた事前の評価を,磁場解析ソフトを用いて行った。試作実験の結果,浮上に成功することが出来た。浮上状態のまま,軸方向の安定性,半径方向の安定性について評価を行った。半径方向の受動安定に関する初めての実験データが得られた。
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Research Products
(3 results)