2010 Fiscal Year Annual Research Report
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21560283
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Research Institution | Numazu National College of Technology |
Principal Investigator |
藤尾 三紀夫 沼津工業高等専門学校, 制御情報工学科, 教授 (70238541)
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Keywords | 知能機械 / 金型加工 / CAM / NC加工シミュレーション / 誤差の予測補正 / サーボデータ |
Research Abstract |
本研究では,CAM,NC加工シミュレーション,CNC装置,工作機械の垣根を取り払い,CNC装置の最終位置出力であるサーボデータを中心に誤差の予測補正制御を行うことで,さらなる高速高精度加工を実現する加工システムの試作開発を目的としている.平成22年度は以下の3つの項目に分け,NC加工シミュレーションの元になる切削力から工具のたわみ予測と工具摩耗予測について誤差の精度向上を図ると共に,加工実験を行い精度の検証と向上を行った. (1)切削力の方向予測手法の確立(切削負荷と切削力関係を求める) 切削動力計を導入し,切削加工実験により切削力の測定精度を向上させ,単位時間当たりの除去体積から切削力の予測式の精度を向上させた.しかし,切削方向についてはさらなる検討を必要とする. (2)切削による工具摩耗の予測手法の確立 加工中の誤差要因として工具摩耗に対応するため,加工実験を行い,工具摩耗量を測定した.工具や加工の条件を変えて実験し,切削距離でなく工具の高さ方向での工具除去体積の総和と加工実験の結果から工具摩耗量の予測手式を求めた.しかし,精度に関してはさらなる検討を必要とする. (3)システム統合手法の検討 高精度な指令データの生成と,加工中の誤差の予測と補正を並行して行うため,これらの計算の順番と組み合わせ及び補正手法を検討したが,精度向上には至っていない. 現状では予測精度が不十分であるため,全体的に計画が遅れており,平成23年度は早急に研究を進めて精度を向上させる必要がある.またこれらの研究とあわせ,工作機械とのI/Fを構築し,加工中の誤差の予測と補正した駆動データ(サーボデータ)を生成する統合試作システムの構築を行う必要がある.
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Research Products
(9 results)