2009 Fiscal Year Annual Research Report
大トルク直接駆動横磁束形永久磁石ディスク同期電動機の提案と実証研究
Project/Area Number |
21560291
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
古関 隆章 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 准教授 (20211899)
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Keywords | 永久磁石 / 同期機 / 大トルク / 電動機制御 / コギング / 磁界解析 / 磁気回路 / 電動機設計 |
Research Abstract |
平成21年度は、初年度の作業として、提案方式の具体化と原理実証用試験機の設計・製作を進めた。 具体的には ●船舶の電機推進を中心とした大トルクモータの一般的マーケット調査を行いつつ、 ●大トルクを発生可能な磁気回路方法を考案し、日立製作所の専門家の協力を得て設計図面化し、 ●設計の既存となる理論的磁気回路計算モデルを構築し、 ●それに基づく逆起電力計算を含む動特性の定式化をした。 ●(連携組織/協力者としての日立研究所の青山研究員との協議を通じ)特性算定をし、試験機を製作した。 上記の製作において大きな永久磁石の力を受けながらの組み立てに特殊な工夫を要することがわかり、初年度予算のすべてに他の予算も追加的に充当することで、この試験機を完成させることができた。これに伴い、試験機納入も年度末ぎりぎりと当初計画からは遅延することとなった。この結果、円滑な駆動ができることまでは確認できた。一方、実際に完成した試験機では、予想外に大きな抵抗トルクがあることが判明しその原因を究明する必要があることがわかった。そのため、当初予定よりも、基礎特性の試験計画に時間を要しており、抵抗トルク発生機構の解明と基本試験測定項目の具体的選定を平成22年度最初の作業として計画している。
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