2011 Fiscal Year Annual Research Report
強磁性トンネル接合界面における波動関数の対称性を測る
Project/Area Number |
21560322
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
櫻井 浩 群馬大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80251122)
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Keywords | 電気・電子材料 / スピンエレクトロニクス / 放射線・X線・粒子線 |
Research Abstract |
1.DV-Xa法を用いた磁気コンプトンプロファイルシミュレーターの開発と理論的検討 開発されたコンプトンプロファイル計算コードについて、Xaポテンシャルの取り扱いを検討した。簡単な系について、コンプトンプロファイルのシミュレーション結果と実験を比較した。次に、クラスターモデルで表現された磁気トンネル接合など人工格子界面における電子状態について、磁気コンプトンプロファイルシミュレーターで検討した。さらに、磁気コンプトンプロファイルの磁場依存性をシミュレーションする手法を開発した。 2.Fe薄膜、Fe/MgO人工格子、Fe/Al2O3人工格子、Co/Au人工格子の評価と磁気コンプトンプロファイルの測定 放射光施設(SPring-8)採択課題2011A1115によって、Fe薄膜、Fe/Al2O3人工格子の磁気コンプトンプロファイルの磁場依存性を測定し、コヒーレントTMR効果を示すFe/MgOの測定結果(平成22年度測定済み).と比較した。これらの結果を磁気コンプトンプロファイルの磁場依存性をシミュレーションと比較した。 さらに、界面における波動関数の対称性を検討するために、『放射光施設(SPring-8)採択課題2011B1516によって、垂直磁気異方性を有するCo/Au人工格の磁気コンプトンプロファイルを測定した。これらの結果を磁気コンプトンプロファイルのシミュレーション結果と比較した。 4.以上の成果を総説、英文ジャーナル、国際会議などで成果報告した。
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Research Products
(21 results)