2010 Fiscal Year Annual Research Report
立体表示のための3次元画像情報の構築と表示用微小光素子の研究
Project/Area Number |
21560359
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
會田 田人 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50381976)
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Keywords | 光デバイス / 表示 / 立体表示 / MEMS / 3次元画像情報 / ポリマー / Axi-Vision |
Research Abstract |
3次元画像情報の構築の研究については、各種の立体表示方式に必要とされる2.5次元画像情報の異視点数と計算量の関係および、半遮蔽を軽減した視域角の広い立体像を再現する方法について検討した。 微小光素子に関する研究では、立体表示用微小光素子などをSU-8ポリマーで安定に作製する技術を継続して研究し、以下のように、より簡便かつ正確な作製プロセスの開発や素子機能の向上を資する結果を得た。 (1) 静電駆動型微光小素子に不可欠な中空構造を作製するための犠牲層材料として、従来のアルミニウムをレジスト材料(LOR)に替え、作製プロセスの全ポリマー化と工程数の削減に成功した。この新たな作製プロセスにより回折格子型光変調素子を試作した。 (2) 熱光学効果を利用したSU-8マッハツェーンダー型光変調導波路を設計し、作製実験を進めた。 (3) クラッド材料のPAK-01薄膜の表面にナノインプリントで微細な溝を形成し、コア材料のSU-8をこの微細溝に充填することにより、光導波路を形成する方法を確立した。この方法により、光導波路および回折格子付き光導波路を形成した。回折格子付き光導波路のコア材料には色素(R6G)ドープSU-8を用いてDFBレーザーとし、光励起発振を行った。この作製法は、クラッド材料とコア材料の選択の自由度が大きく、他のポリマー材料の利用を検討している。 (4) 回折格子付き光導波路を作製するためのナノインプリント用モールドを、二光束干渉露光とレーザー直接描画を併用して簡便に作製する技術を確立した。この方法で作製したモールドを用いてDFBレーザーを試作し、発振を確認した。 (5) 発光材料として希土類錯体(Eu-Al)を高濃度にドープしたSU-8を用い、ナノインプリントによる微小光共振器の成形を試みた。しかし、成形過程での相分離などの問題が発生したため、原因究明と対策の検討を行った。
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Research Products
(2 results)