2012 Fiscal Year Annual Research Report
CVSL・高速ゲート・ニューロン構造組み込みSET耐性強化宇宙用LSI回路
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21560375
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Research Institution | Shizuoka Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
波多野 裕 静岡理工科大学, 理工学部, 准教授 (80238013)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 電子デバイス・機器 / デバイス設計 / 放射線、粒子線 / 宇宙線 / シミュレーション |
Research Abstract |
23年度までの、シングル・イベント・トランジェント(SET)耐性を強化した組み合せ論理回路、インバータ・チェーン回路、基本順序論理回路を搭載した試作チップに対するビーム照射実験の結果をフィード・バックして、SET耐性強化回路の検討のための2次設計及び2次試作を行った。 24年度のチップ設計は、0.18マイクロメートルCMOS回路へのステップして、0.4マイクロメートルCMOSプロセスによる設計を含めて行った。回路構成検討のほか、0.4マイクロメートルCMOS回路、0.18マイクロメートルCMOS回路のためのレイアウト関連データの蓄積を図った。0.4マイクロメートルCMOSプロセス、0.18マイクロメートルCMOSプロセスに関連するパラメータを抽出し、回路シミュレーションを行った。また、高集積および高機能ニューロンMOS回路のSET効果による光誘起電流に起因する回路誤動作をシミュレーションにより検討し、SET耐性強化ニューロンMOS回路の調査を行い、宇宙用システムLSIへのニューロンMOS導入の可能性を検討して、宇宙用ニューロンMOSの課題を明らかにした。 更に、SET効果により誘起された光電流に起因する回路誤動作のシミュレーション技術の高精度化のための改良を検討した。0.18マイクロメートルCMOSプロセスによるSET耐性強化宇宙用LSI回路を目指して、0.4マイクロメートルCMOS回路による、2種類の多入力NAND論理ゲートチェーン回路、2種類の多入力NOR論理ゲートチェーン回路、4種類のインバーターチェーン回路も設計・試作した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「研究の目的」に記載した内容に関して、5年計画のうちの4年経過時点で、ほぼ8割程度達成している、と考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も、研究計画に沿って、着実に研究課題を推進する予定である。現時点では、研究計画の大きな変更の可能性は少ない、と考えられる。
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