2011 Fiscal Year Annual Research Report
| Project/Area Number |
21560390
|
|---|
| Research Institution | Niigata University |
|---|
Principal Investigator |
石井 望 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (50232236)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮川 道夫 新潟大学, 自然科学系, 教授 (50239357)
|
|---|
| Keywords | 利得校正 / 高損失液剤 / 標準アンテナ / 導波管開口アンテナ / 電界測定 / 校正アルゴリズム / 不確かさ |
|---|
| Research Abstract |
5.2GHz帯におけるファントム高損失液剤中での標準アンテナとしての導波管開ロアンテナについて,解析モデルと同一構造となるような試作モデルによりその動作を確認した.すなわち,マッチングウィンドウである誘電体板の表面が導波管開口面と同一になるようにし,導波管開口分布(TE10モード)を理論どおりに与えるようにした.開口から少し離れると,近似式とは異なり,開口短辺方向の分布は一様とならないものの,開口中心の領域において近似式とほぼ同じ振る舞うことを実験的に確認している.このため,開口面における電界分布(導波管TE10モードライクな分布),開口中心軸における電界分布(液剤中で指数関数的な減衰)の実測を行った.このことは,校正を行う領域を限定することで,800MHz-3GHzにおけるプローブ校正に導波管を用いる従来の手法で利用されている校正アルゴリズムを転用できることを意味している.
また試作の際に誘電体板を物理的に支える必要が生じたが,この影響についてFDTDによるシミュレーションを実施した.具体的には,誘電体の四隅に2mm,5mm,7mmの金属角を設置し,開口面分布,軸方向分布に差違が生じるかを検討した.その結果,5mmの金属角までは大きく分布に影響を与えないことが判明した.このため,実際の誘電体板の支持には5mm長のネジを用い,導波管金属壁と固定している.
さらに,不確かさ評価に関しては,プローブ校正を行う領域を限定することで,ほぼ従来の較正方法の不確かさ評価を踏襲できることを確認した.
|
