2009 Fiscal Year Annual Research Report
時空間符号化MIMO無線通信方式の高度化による超高信頼・安全・安心な移動無線設計
Project/Area Number |
21560396
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
岩波 保則 Nagoya Institute of Technology, 工学研究科, 教授 (40144191)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 英二 名古屋工業大学, 工学研究科, 准教授 (10358963)
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Keywords | 変復調 / 時空間符号化 / MIMO / 無線通信 / 高信頼 / LDPC符号化 / 符号間干渉 / 繰り返し復号 |
Research Abstract |
研究課題名「時空間符号化MIMO無線通信方式の高度化による超高信頼・安全・安心な移動無線設計」に関し、平成21年度の研究実績項目を以下に示す。 「LDPC符号化空間多重MIMO-OFDM-MLD Type-IIハイブリッドARQ方式スループット特性の検討」に関する研究の実施 本研究項目では、LDPC復号結果の判定帰還を用いた繰り返しチャネル推定、IFFTによる雑音除去、また外側フィードバックによる繰り返しMLDを用いた、LDPC符号化空間多重MIMO-OFDM Type-IIハイブリッドARQ方式を提案した。提案方式のBER特性、スループット特性及び平均再送回数特性を、16パス等電力準静的レイリーフェージング通信路に対し、計算機シミュレーションによって検討した。この結果、提案方式では、從来方式に比べ、大きくスループット特性が改善することが判った。 「MIMO周波数選択性通信路に於ける時間領域等化・分離器方式の比較検討」に関する研究の実施 本研究項目では周波数選択性MIMO通信路に於けるLDPC符号化時間領域逐次処理形MLD繰り返し復号方式及びLDPC符号化MIMO MLSE方式を提案した。提案SE with MLD方式では、LDPC復号結果を硬値又は軟値としてISIキャンセラーヘフィードバックし、ISIを再度キャンセルする為の高精度レプリカを生成して繰り返し復号処理を行った。硬値と軟値フィードバックでは軟値フィードバックによる改善利得が大きく、マルチパス数が増加するとともに、遅延パスダイバーシチ効果によりBER特性が良くなった。また、LDPC符号化MIMO MLSE方式もLDPC符号化SE with MLDに近いBER特性を示した。 「周波数選択性MIMO通信路に於けるMFSKのMLD受信方式に関する検討」に関する研究の実施 FSK(Frequency Shift Keying)信号は定包絡線性を有し、電力効率の高い非線形増幅器の使用に有利である。しかし、FSK方式は非線形変調方式であるため、從来、周波数選択性通信路に対し、受信側で等化処理を行うことが難しかった。研究代表者等はFSK信号について、非線形な処理を行うFSK検波器の前に線形等化器を置く方式について検討し、サイクリックプレフィクス(Cyclic Prefix; CP)を用いるSC-FDE(Single Carrier-Frequency Domain Equaliztion)方式がFSK信号の等化方式としても利用出来ることを示した。そしてさらにBER特性を改善するために、CPの替わりに零挿入(Zero Padding ; ZP)を用いる最尤判定法(Maximum Likelihood Detection ; MLD)の適用を行った。 その他に研究実施した項目も数多くあるが、これらについては研究発表(平成21年度の研究成果)に示す。
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