2010 Fiscal Year Annual Research Report
衛星観測データを用いた地上降雨の空間相関特性の研究とその通信回線設計への応用
Project/Area Number |
21560406
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
真鍋 武嗣 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (50358991)
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Keywords | 衛星通信回線 / 降雨減衰 / 降雨強度空間相関特性 / 降雨減衰推定法 / 熱帯降雨観測衛星 |
Research Abstract |
1. 昨年度に引き続き,熱帯降雨観測衛星(TRMM)搭載降雨レーダの2001年~2009年の9年間に降雨強度プロファイルデータ(2A25)を,全国52箇所の気象観測官署を中心とした150km円内の領域のそれぞれについて統計的に解析することにより,各気象観測官署のそれぞれの地域に対応した9年間平均の衛星搭載レーダによる降雨強度累積分布データベースを構築した. 2. 衛星および地上観測降雨強度分布の統計的モデル化 上記データベースに蓄積した全国52箇所の気象観測官署における転倒升型雨量計による9年間の1分値データを,本研究で昨年度開発した改良型均し処理により1分間降雨強度累積分布に変換し,この累積分布の関数形が概ね,細矢のM分布によりモデル化出来ることを示した. 3.降雨強度空間相関特性の推定 衛星搭載降雨レーダにより観測されたレーダフットプリント内の平均降雨強度の累積分布と地上設置雨量計により観測された1分間降雨強度累積分布から降雨強度の空間相関特性を統計的に推定する新しい手法を提案し,この手法を上記1のデータベースに蓄積したTRMM搭載降雨レーダデータと上記2の手法で求めた地上1分間降雨強度累積分布のデータに適用し降雨強度空間相関特性の推定を行った. 4.衛星回線の降雨減衰測定システムの整備と降雨減衰データの取得 前年度に整備した衛星回線の受信システムを用いて,前年度に引き続き降雨減衰特性の測定を継続しデータを蓄積した.
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Research Products
(3 results)