2010 Fiscal Year Annual Research Report
次世代ブロードバンド無線通信システムを対象とした伝送特性改善に関する研究
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21560407
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| Research Institution | Osaka Prefecture University |
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Principal Investigator |
山下 勝己 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (60158152)
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| Keywords | OFDM通信方式 / DCR方式 / 時変直流オフセット / CFO補正 / I/Q不均衡補正 |
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| Research Abstract |
直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing : OFDM)方式は,ガードインターバルの設定によりマルチパスへの耐性を高めることが可能であり,これまで地上波ディジタルTV放送や無線LAN等の通信方式として採用され,最近では,次世代移動通信システムへの検討が積極的に進められている.しかしながら、OFDM方式はピーク電力対平均電力比(Peak to Average Power Ratio : PAPR)が単一キャリア伝送方式のPAPRに比べ非常に大きくなる場合があり,非線形増幅器を通すと相互変調雑音の増加により誤り率特性が著しく劣化する.一方,また,受信端末機の小型化・低コスト化・省電力化を可能とするダイレクトコンバージョン受信(Direct Conversion Receiver : DCR)方式が非常に注目を受けている.DCR方式では,RF信号をベースバンド信号に直接変換することから,直流オフセット(Direct Current Offset : DCO),I/Q不均衡等の問題が新たに発生する.DCOとは,RF部での信号漏れを原因としたセルフミキシングにより引き起こされるものであり,I/Q不均衡とは,I相成分とQ相成分が理想的状態から歪むことにより引き起こされるものであり,DCO及びI/Q不均衡によるイメージ干渉より誤り率特性は著しく劣化する.
本研究では,OFDM通信方式におけるPAPR問題および受信機におけるアナログ損失補償を補正するための新たな技術を提案すると共に,提案手法の有効性を検証している.
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