2010 Fiscal Year Annual Research Report
情報不完備ゲームに基づくMAC層プロトコルのモデル化と利己的ユーザへの対応
Project/Area Number |
21560408
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
榊原 勝己 岡山県立大学, 情報工学部, 教授 (10235137)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武次 潤平 岡山県立大学, 情報工学部, 助教 (10405483)
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Keywords | 移動体通信 / 情報通信工学 / ネットワーク / ゲーム理論 / 通信プロトコル / 利己的行動 / 非協力ゲーム |
Research Abstract |
無線端末の小型化に伴い,各ユーザが,通信プロトコルで設定されているパラメータを合法的に改変することが可能な通信環境が広まりつつある.この場合,ユーザは,自己の通信性能のみを向上させるようにパラメータを改変することが予想される.物理層またはネットワーク層のパラメータを改変することは効果的ではあるが,他ユーザによって改変を検知される可能性が高い.本研究では,他ユーザによる検知が困難と考えられるMAC層のパラメータ改変に着目し,ゲーム理論の枠組みの中で,非協力的な利己的ユーザが取るべき戦略を明らかに,その戦略が他ユーザに与える影響および他ユーザが取るべき防御戦略を明らかにすることを目的とする.平成22年度本稿では,既に本研究課題研究者が発表した利己ユーザを含むスロット付アロハ方式に基づいた非協力アロハゲームに対し,正規ユーザ数を不明とすることにより非完備情報性を導入し,より現実的な,非完備情報における非協力アロハゲームを再構築した.そして,N個のユーザが存在するネットワークに新しく参加するユーザが,競合する他ユーザが利己的である確率に対する推定値に基づき,正規ユーザ,利己的ユーザのどちらになるべきかに関して数値解析を行った.数値解析により,参加ユーザが利己的に振舞うべきと判断する閾値の存在を示し,また,ネットワーク内ユーザ数Nが小さいとき,利己的ユーザを選択することが得策であることを示した.
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Research Products
(4 results)