2009 Fiscal Year Annual Research Report
超分散ファイルバックアップ技術を応用した安全,低コストディザスタリカバリの開発
Project/Area Number |
21560414
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
宮保 憲治 Tokyo Denki University, 情報環境学部, 教授 (10366396)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 秀一 東京電機大学, 情報環境学部, 教授 (30216387)
上野 洋一郎 東京電機大学, 情報環境学部, 教授 (70262285)
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Keywords | ネットワーク / 暗号 / ディザスタ / リカバリ / 超分散 / GRID / セキュリティ / メタデータ |
Research Abstract |
従来のバックアップ方式とは異なる、新しい概念による装置構成とネットワーク制御メカニズムとを融合したディザスタリカバリ機能の実装および基本検証を行った。本方式と、従来方式との相違点は、対象データの分散配置する度合いを大きくかつランダムにできることより、同時に高い秘匿性が確保できることである。また、将来、本格的なビジネスとして成立させ、データ通信環境の多様性と利便性の向上に資するため、パッケージ化によるアプリケーションの実体化を推進した。 具体的に、以下の研究成果が得られたので、当該成果を、国際会議および国内会議(電子情報通信学会)等で発表した。 (1)暗号化エンジンについては、更なる暗号強度の増加を行うためのファイル一体化時のアルゴリズムの検証と、ファイルのランダム転送に関わるアルゴリズムとを評価検証し、当該ソフトウエアのプロトタイプの開発を行った。 (2)信頼性が不確定なPC、PDA端末からのアクセスを勘案した通信手順を開発し、実装した。これにより連携するアプリケーションの選択肢を増やし、システムをより柔軟に運営することが可能とした。 (3)ユーザからの随時のデーバックアップを受付け用途のサーバとデータ配布用のデータベースサーバ間でのデータ転送効率を保証できるメカニズムを検討し、必要とされるデータベースのメモリ使用率に関する実験データの取得および評価を行った。この評価によりメモリ負荷のクリティカルポイントを明らかにした。 (4)データセンタ側における元ファイルにおける、一連の暗号化処理に関わる処理時間を分析し、DISK IOとの処理比率を評価することにより、本方式の有効性を評価した。更にDISK IOの動作速度の改善により、どの程度の処理能力改善が可能になるかについても、検証を行った。この検証により、規模に対するサーバリソースの最適な設計を行う指標を作成した。
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Research Products
(5 results)