2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21560418
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Research Institution | Toyota Technological Institute |
Principal Investigator |
三田 誠一 Toyota Technological Institute, 大学院・工学研究科, 教授 (50319373)
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Keywords | LDPC / 垂直磁気記録 / Partial response / 有限幾何 / 射影幾何 / 2次元化 / トラックシフト量 / 擬巡回符号 |
Research Abstract |
1.LDPCエンコーダの研究課題への取り組み 有限幾何LDPC符号は,シャノン限界実現符号としての有効性を示してきている.有限幾何に基づいた符号の有望なクラスは,擬巡回符号として分類されるのではなく,より広い一般化擬巡回符号に属することを証明した.この符号にグレブナー基底を用いることで,組織符号化回路を簡単なシフトレジスタで具現化する理論を構築した. 2.LDPCエンコーダの研究課題への取り組み 符号長5797ビット,符号化レート0.95を有する射影幾何符号を選択し,磁気ディスクチャネルのパターン依存性雑音の存在下において復号に適用した,選択した射影幾何符号LDPC符号に対して,SVMを用いる提案手法は通常の積和アルゴリズムの反復復号回数を半減できることを確認した. 3.高密度化への対応 今後の高密度化の有力な方向として,磁気記録再生系を2次元化することが必須となってきた.これに対し,隣接トラック間の信号干渉による誤り率10^<-2>台の信号をLDPC符号で誤り訂正可能な範囲にするために,磁気ヘッドのトラックシフト量を推定する手法を検討した.さらに,最適なトラックシフト量を推定した状態で,BCJRアルゴリズムにより得られた隣接トラックの尤度比情報を利用して,誤り率を反復的に改善する手法を検討した.
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